大きな副作用があった

NHKの土曜ドラマは、骨があるものが多くて、大人としては見応えがある。現在は、久坂部羊原作の「破裂」が放送中。

心臓が若返る夢の薬を研究・開発した、天才医師役に椎名桔平。しかし、この薬には大きな副作用があった。

ある一定の期間を過ぎると、時限爆弾のように、心臓が破裂してしまうのだ。この点に着目したのが政府。

寝たきり老人が多い日本の現状を改革するべく、禁断の策に着目する話。「ぴんぴん、ぽっくりで寝たきり老人を減らす」。

この政府の策士・エリート官僚を、遠藤賢一が演じている。

いつ死ぬかもわからず、ベッドに縛り付けられて一生を終わるよりは、ぽっくり死にたいというのは、人々の夢なのかもしれない。

永遠のテーマをめぐり、どんな結末が待っているか、楽しみな作品である。